第3回「牛久におけるヤンキーと変質者」

 

 

音楽には、人の心を動かす力がある。ワーグナーに心酔したルードヴィッヒ2世や

アドルフ・ヒトラー。イタリア統一を導いたヴェルディの音楽。そして田舎牛久の夜

に響き渡るカエル・カラスが奏でるシンフォニー。 彼らが誇るメロディの旋律に胸

は高まり、おちおち眠ることができない。つまり田んぼに水が張っている季節には音

楽祭で毎日寝不足になるのである。そうそう。忘れてはいけない。秋も鈴虫が牛久ま

で地方公演に来るためやっぱり眠れない。さらにこのすばらしい交響楽団は時たまビ

ックゲストを招く。っていうか招かなくても来る。・・・そう、一地域では絶滅種に

属されている『ヤンキー[1]』である。

 ヤンキーが「バイク」という楽器で演奏する「ゴットファーザーのテーマ」は牛久市

民の約半数を眠りから覚ます特殊効果を持ち、さらに調子がいいときには「パトカーサ

イレン」も楽団に加わる。そのコンサートは大抵深夜11時から3時くらいの間に行わ

れるため、いつも聞けるものとは限らない。それに最近ではヤンキーが減り、あのすば

らしき音楽が聴けなくなってきた。なんてさみしいんだろう。

 ヤンキーは、「番長」という指揮官によって構成されている。別名「特攻隊長」と言わ

れることもあるらしいが私は大学で「ヤンキー学」をとらなかったので詳細は不明である。

しかし私の親類中一人がヤンキーに属しているため少し知っている点もある。

まず私の出身中では、12年前に「番長」の継承者断絶により「番長空位時代」が続いてい

る。いまもおそらくいないであろう。いたとしたらそれはサインを貰うのに値する貴重な

人材である。多分今では「短ラン」も「ボンタン」も「リーゼント」も居ないと天気予報

士の木原さんですらも容易に予測可能だ。寂しい世の中になった。しかし、今も夜中たま

ーに「ゴットファーザーのテーマ」が聞こえくる。ヤンキーたちは私たちの見えないとこ

ろで頑張っているんだ!・・・そう考えたらすごい感動した!流行に流されず、我が道を

信じ進む彼らに乾杯!

 

 最近夜をうろついているのはヤンキーではない。「変質者・不審者」である。私は警告する、

「牛久で夜11時以降に歩いてはいけない!」コレはまっかな真実である。

 私はかつて学校と仕事を両立していたため、朝は6時、夜は12時に牛久駅から30分

歩いていた。そのため夜の牛久に多少詳しいのである。

この4年間変質者・不審者は何度も見てきたが、結構類似する点があるため同一人物の犯行

と断定していいかもしれない。みんなが安全な牛久ライフを満喫するため、私がかつて見た

不審者を数人上げておく。

@     洗濯籠(大)を持ちながら、車通りのないハナミズキ通りのど真ん中でスキップして

いる男(20代後半くらい)・・・3年位前

A     ねえ、なにやってるの?なにやってるの?といいながらついてくる男(20代)3年前

B     草ぼうぼうの空き地に突っ込みひたすらまわっていた白いワゴン(不明)1年前

C     同じルートをグルグル回っている白いワゴン半年前

D     上と同じ  200411

E     松葉杖を持ちながらおっかけてくるめがね男(30代)・・・200412月。追っか

け返したら逃げた!

F     電話ボックスで寝ていたオヤジ・・・こええと思って通り過ぎたら、急に起きて、

さらに追っかけてきた!こりゃこわかった!(2年位前)年齢はどのくらいだったか覚えてない

G     真昼間、やっぱり同じルートをグルグル回っている自転車(20代)2年位前   

     ※ なぜか荷台に洗濯籠!

H     独り言を言いながら歩き続けるおばさん。(50代)1年位前

I     駅で暴言を吐いているおっさん。04年末=05年始。11時半あたりにいたよ4回みた。

J     自動販売機と自動販売機の間に体を挟み、じ===っと通行人を見ているおばさん(4−50代)

1年位前

K     車を車道脇に止め、携帯をしている男。なぜに車の外に出て電話する?・・年末3回くらい見た

L     究極の変質者。まさに変質行動をしていた(笑)思わず吹き出したら、追っかけてきた!

そしておまけに帰宅後車にて追跡をしたら。。。うちの斜め前にある草ボーボーの空き地で消えた!!!

宇宙人!亡霊?!運転手妹がめっちゃびびってたよ! 

                     

どうです?はっきしいってBCD以外はすべてハナミズキ通りで発見!夜、絶対あそこを一人歩きし

ないことです。私の親は、私が海外に行くたび「外国は怖いから気をつけろ」と繰り返しますが、夜

のローマよりもロンドンよりも牛久の方がよほど怖い、なぜなら人通りが全くないから。

私が繰り返しいいたいこと。それは牛久ライフを満喫するには夜歩きはしないこと。だって、お店な

んてやっていないでしょ?コンビニなんてあんまりないでしょ?よい子は早く寝よう。変質者退治は

ヤンキーたちに任せよう。彼らが道を練り歩き、バイクをふかしている限り、変質者は減る。多分そ

う。私がゴットファーザーを聞いた日は一度も不審者を見なかったので。

ちなみに私の日記から不審者遭遇率を割り出したら、10分の1は不審者に遭遇したという驚きの数値

に。「変な人」はカウントしてない。「不審」だけでこんな高い率!   

 

あと、コレは今思うとすごいことなんだけれど

9年位前、パチンコ街道のカスミアルファー近くのバス停横に

いっつも違うネコが同じ体勢で死んでいた。今思えば警察にいっておけばよかったと後悔している。

明らかに近所に異常者がいるってことになるから。

ネコの死体は1ヵ月くらいあった。それも毎日違うネコ。流血も何もない。

牛久は怖い

でも怖いのは牛久だけじゃないだろう。日本がいま狂っている。

 

 

 

 

 



[1] ヤンキー:アウストラロピテクス属、ヒト科、

装備:(注)2↓とほぼ同じ。女性はおもにキティとヒョウ柄を好む。男は金製品を好む(この際偽物の金アクセでもok)

必殺技:ゴットファーザーのテーマ、ブーブブ、ブーブブ(このリズムよく聞くよ)

アイテム:短ラン、ボンタン、

2005年、ユネスコより無形世界遺産絶滅種に登録される。

※卒業式には特攻服で参上するという特色を持っている。しかもクサい台詞の刺繍つきである。